台北のスイーツ界には妙な現象があります。
控えめな店ほど、入るのが難しい。
Le Rubanはまさにその種類。
看板は小さくても、自信は大きい。
規則が多いと口では言いながら、足は正直に列へ並びます。
ただのケーキ店だと思いましたか。
違います。むしろ一種の「スイーツ信仰」です。
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まず、おばあちゃんのレモンケーキ。
とても素朴。
華やかな形はありません。
でも、一口食べると。
夏に突然風が吹いたよう。
酸味はちょうどよく、
刺すのでなく、生きていると教えます。
生地も乾いていません。
家事がとても上手な年長者のように——
静かで、頼もしい。
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次はジュエリーボックス。
名前は大げさ。
中身は意外に冷静です。
甘すぎると思っていました。
でも違いました。
付き合いにくいと思った人が、
話してみれば意外と楽しいように。
ライチと白桃の軽い甘さが、
一層ずつ重なります。
誰も主役を奪わない。
でも誰も手を抜かない。
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最後は日向夏みかんケーキ。
こういうものは香料っぽくなりがち。
でも、これは違います。
淡く自然な香り。
果物店の前を通って偶然感じる香りのよう。
主張しません。
でも足を止めさせます。
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Le Rubanのすごさは実は単純。
あなたに媚びようとしません。
ただ、菓子をきちんと作ります。
そして一度で、あなたは常連になります。