台湾の小吃の店って、韓国ドラマに似ている。
最初は、好きになるなんて思っていない。
それなのに、見続けているうちに——
あれ、待って。いつからこんなに頼るようになったの?
こういう店は、日常に寄り添うタイプの男性主人公。
飛び抜けたイケメンじゃないのに、最後にはきっと彼を選ぶ。
まずは、私の心をつかんだ一杯から。
🍚 ルーローハン
この一杯は、ずるい。
つやつやで、口に入れると少しねっとり。
韓国ドラマに出てくる、あの関係みたい。
口では文句を言いながら、心の中ではもう好きになっている。
香りが残る。
すぐに消えてしまわない。
半分くらい食べたところで、ふと思う。
ああ……これ、少し手放せなくなっているかも。
次は、二番手の彼が逆転を狙う一皿。
🥩 カリカリ豚肉
外側がサクサク。
噛んだときの「カリッ」が、しっかり存在感を残す。
赤身と脂身のバランスがよくて、重く感じない。
やさしいタイプの登場人物みたいに、
黙ってそばにいて、ここぞというときに株を上げる。
三枚肉と比べるなら、私はこっち派。
(そう、ひいきしています)
最後は、脇役ならではの魅力がある一皿。
🦪 塩味のシジミ
塩気と旨み。
ほんの少し、酒の香り。
女友達と集まって、ドラマの展開にツッコミを入れながら食べる夜食みたい。
主役ではない。
でも、いないと空気が決まらない。
この店は不思議。
華やかだから来るわけじゃない。
来たくなるのは——
とてもなじみのある気持ちにしてくれるから。
韓国ドラマをひとシーズン見終わったのに、
結局また第一話から見直してしまう、あの感じ。