✨ 編集部のとっておき短評
Pasta & Co.は一目で驚かせる店ではなく、座ってから細部に少しずつ心をつかまれる場所。麺の歯応えから、油煙のない澄んだ空気まで、抑制の利いた正確さで、一皿のパスタがどれほど丁寧になり得るかを教えてくれます。
今日の疲れも一緒に、少しずつきれいに片づいていくような気がするから。


南京東路周辺のビジネスの速さの中で、Pasta & Co.は少し違って見えます。目立とうとはせず、職人らしい静かな自信を秘めています。
シェフはニューヨークのミシュラン系レストランで経験を積みましたが、皿に表れるのは、日常に近くても平凡ではない味です。オープンキッチンも大きな魅力。カウンターから仕込み、火入れ、盛り付け、提供までをすべて見られ、ほとんど油煙に邪魔されません。潔癖なほどの厨房管理が、食事の空気まで軽くしています。
● 黒トリュフのチーズパスタ
トリュフは強く主張せず、香りがゆっくり立ち上がります。塩気とうまみのあるなめらかなチーズが麺を包み、やさしくても消えない存在感を残します。静かに記憶へ残る味です。
パスタそのもの
ここの麺が体験の中心です。新鮮な小麦粉の香りがあり、中心にはわずかな歯応えが残ります。誰にでも合わせた食感ではありませんが、
イタリアの麺らしい個性を正直に見せています。ソースは重くなく、麺にちょうどよくまとい、一口ごとにすっきりした奥行きがあります。
- 麺の芯が残り、弾力と個性がある
- ソースはちょうどよく煮詰まり、濃厚すぎない
- 全体は繊細な味の方向
● トリュフ、きのこ、ほうれん草のリゾット
舌に寄り添いながら圧迫しない濃厚さ。米の芯はちょうどよく残り、噛むと少し歯応えがあります。トリュフときのこの香りが重なり、温かく大人びた味わいです。

● フィリーチーズステーキパニーニ
パニーニの外はカリッと、中はやわらかくしっとり。その対比が楽しめます。牛肉と溶けたチーズが絡み、ちょうどいいコクに。脂っこくなくても、十分に満たされます。

● パン
添えられたパンには自然な小麦の香りと噛み応えがあります。脇役ではなく、細部への誠意を感じる存在。そのままでも成立し、メインと合わせれば食事がより整います。
初めてなら、種類の違う主食を分け合うのがおすすめ。パスタとリゾットを交互に味わうと、厨房が考えた食感と風味の設計がより伝わります。
ここのよさは、一口で声を上げる強さではなく、食後に静かに残る正確さ。少し丁寧な食事が必要でも、格式張りたくないとき、Pasta & Co.はちょうどいい場所にいます。
📌 味めぐりのまとめ
Pasta & Co.は手打ち麺と安定した火入れで、日常に寄り添う洗練を作ります。ここでは料理が食べ終えられるだけでなく、理解されます。
味を、リズムを、そして一食をきちんと楽しみたい気持ちを。