✨ AI食べ歩きショートレビュー
《喜相逢麵館》は今や、いつでも入って麺一杯を頼める普通の麺館ではありません。常連の予約が中心で、受け入れる卓もわずかな私房料理の店です。主宰する孫さんは上海で9年暮らし、働きました。食材や上海・江蘇浙江料理への理解は、後に圓鱈のねぎ油がけ、紅蟳入り麻婆豆腐、無錫風スペアリブといった手間のかかる卓料理へ。食べるには予算だけでなく、つても忍耐も必要です。
喜相逢は当初、麺館として営業していました。2018年に私房料理の予約を受け始め、約一年後に正式に予約制の私房料理へ転換。上海で9年暮らし働いた孫さんは、現地のさまざまな店で食べ歩き、食材へのこだわりを東湖へ持ち帰りました。ふらりと立ち寄って一食を済ませる店ではなく、人数、食欲、時間、予算をまとめて整える、卓全体の体験なのです。

● 圓鱈のねぎ油がけ
厚切りの圓鱈に刻み唐辛子とたっぷりのねぎをのせ、オリーブ油で作ったねぎ油で香りを引き出します。魚は厚みがありながら繊細で柔らかく、唐辛子が香りと辛さを、ねぎ油が全体のまとまりを担当。皿底のタレはご飯や麺にも合いますが、最初から主食を食べ切らないこと。後には卓いっぱいの料理が出番を待っています。

● 紅蟳入り麻婆豆腐
普通のひき肉で味を支えるのではなく、紅蟳の身と卵を麻婆豆腐へ。豆腐が海鮮の旨味を吸い、辛さとしびれが厚みを増します。カニの身は人の手で細かくほぐす必要があり、工程は複雑。家庭の普段の麻婆豆腐とは手間が違います。旬の紅蟳の状態で仕上がりも変わるため、予約時の献立はその回の内容に従います。

● 宜蘭のソフトシェルロブスター
宜蘭のソフトシェルロブスターは季節物で、手に入りにくい食材です。殻が比較的食べやすい一方、身には弾力が残るのが持ち味。こうした珍しい食材は、毎日好きな時に頼めるわけではありません。その回の献立にあれば、まず主人から調理の説明を聞いてから口へ。食いしん坊のおじさんでも、旬の食材を常設ビュッフェとは思いません。

● 無錫風スペアリブ
骨付き豚バラ肉を、箸でほぐせるほど長く煮込みます。タレは色濃く、味は甘さと塩味のバランス型。脂身と赤身を一緒に口へ入れると、食感が完成します。ご飯が進むうえ、自分の胃袋を過信しやすい料理です。すでに海鮮を何皿も食べていたら、小さく分けてゆっくりどうぞ。デザート前に引退宣言をせずに済みます。


卓ごとの私房料理が中心なので、人数、予算、食べられない物、予約方法を先に確認しましょう。食後に熟成陳皮入りの小豆湯圓が出たら、その香りと後に残る甘みが大料理を締めてくれます。献立はあくまで季節次第です。
- 場所:台北市內湖區東湖路106巷7弄3號。東湖站(Donghu)3番出口から徒歩約8〜10分。
- ジャンル:常連予約中心の私房料理。上海・江蘇浙江風の手間をかけた料理。
- 特徴:2018年から麺館を徐々に私房料理へ転換。卓数が少なく、食材と食事全体のペースを大切にします。
- 向いている方:常連とのつながりがあり、十分な予算でおもてなしや特別な会食を計画したい方。
📌 編集部まとめ
《喜相逢麵館》の貴重さは、入店のハードルだけではありません。孫さんが上海生活で蓄えた味の経験、食材への要求、私房料理のペースが一卓に詰まっています。圓鱈のねぎ油がけには厚みがあり、紅蟳入り麻婆豆腐は手間がかかり、無錫風スペアリブはご飯への自制心を試します。思いつきの来店には向きませんが、条件を整えれば、確かにゆっくり食べ切りたい会食です。